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Kamikaze (Japanese Edition)
もし、命が明日までだと決められてしまったら、あなたは今日をどのように生きますか?内容紹介
第二次世界大戦中、終戦間際の特攻隊二人の物語。日本の敗戦を確信しながらも、若者は死ななくてはならない。明日、アメリカ艦隊への特攻に出陣する兵士の生き様とその思い。
一体、僕は何のために死ぬんだ?日本はもう負けているのに、なぜ死ななくてはならないのか。
主人公 林武則は読まれることはないと知りながらも、家族へ向けて手紙を書く。
父さん、精神的にも肉体的にも耐えられない拷問を受け続け、十代という若さで国家のために死なねばならぬという、その事実を受け入れるしかないのです。
でも、父さん。僕は母さんと葉奈子のために死のう。日本国にいる全ての女の人を守るために死のう。そして、父さんのために死のう。父さんは、僕の父さんだから。もし僕がアメリカ戦艦を一隻でも爆破して、たくさんのアメリカ兵を負傷させ殺すことができたら、そしたら、日本を侵略するアメリカ戦艦を一隻、侵入してくるであろうアメリカ兵を一人でも減らすことができるんだ。
なぜ、この時代に生まれたんだろう。五十年前だって、五十年先だってよかったじゃないか。なぜ今なんだ?憎むべきものを、僕は憎めない。愛し、尽くすべきものを、僕は愛せない…
死と直面するそのとき、二人がとった行動とは……
作者からのコメント(-はじめに-から)
イギリス人の僕に特攻隊の話を書く資格があったのだろうか。神風特攻隊について書くほど、僕は何を持ち合わせているだろう。
Kamikaze diaryという本がこの小説をかくきっかけを与えてくれた。主人公、林と自分自身を重ね、林と同じ状況に立ってみる。彼は何を想い、考えていたであろうか。
執筆は辛く、一つの場面を書き終えるたびに中断した。長い歳月をかけて小説は完成した。これは死ななくてはならない二人の男の話である。ただ二人だけの話だが、それがこの物語の全てだ。日本に住んで十三年になる。その年月があり、この小説がより現実味を帯びたものになっていると信じている。
翻訳者からのコメント
経済的、政治的に安定している国に暮らしている人々にとって、時として生きることは当たり前のように感じるものと思います。明日が確実に来ることも、当然のことだと。でも、生き延びることが当たり前ではない時代があり、今も生きることが当たり前ではない場所がある。
主人公、林の心の葛藤、思いを通して、読んでいただいた皆様に、今日一日の大切さを見出せるような一冊になるよう願っております。
著者紹介
ベン・スティーブンズ
一九七六年、英国ロンドン生まれ。長崎在住。これまで百冊以上の小説を執筆している。「神風」は翻訳された初めての彼の作品となる。