tenori inko bunchou no kaikata (Japanese Edition)

tenori inko bunchou no kaikata (Japanese Edition)

あなたはペットを飼ったことがありますか？
ペットと聞いてまず多くの方が犬や猫を思い浮かべることと思います。

確かに一昔前まではペットショップにいる一風変わった生き物は、飼育方法のノウハウや専門書のハードルの高さ、飼育用品の不足などがあり家族に迎え入れるには少しハードルが高いものでした。

ところが、昨今はインターネットが身近にある生活が当たり前になりました。

検索エンジンでいとも簡単に飼育方法が見つかりますし、SNSやブログなどで無料で情報を発信されている方も数多くいます。

以前の様に分からないことがあったら、時間を割き店員さんに聞きに行ったり、ペットショップに電話をする必要性も激減した訳です。

加えて、動物のための餌や飼育器具も今では種ごとにラインナップが充実しています。ハリネズミやフクロモモンガの専用餌、猛禽類や爬虫類用の冷凍マウスなど、少し根気よく探せばホームセンターでも見つけることができます。

更にはECサイトなどWeb上でそういった商品も容易に探し出すことができ、手に入れることができるようにもなりました。実にハードルが下がってきているんです。

ペット産業においても各社が競争しあい、質の良い商品を開発し合い、良い意味での業界発展が続いています。

この動物を飼うならこのメーカーのこの餌しかない…といったように全く選択肢がなかった時代が懐かしいほどです。

飼育可能な動物が増えてきているというのももう一つの要因です。

哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・魚類などの脊椎動物はもちろんのこと、外国産カブトムシなどの昆虫、ザリガニなどの甲殻類、果ては奇虫と呼ばれるタランチュラ・ムカデまで幅広くペットショップに行けば会うことができます。

今回取り上げるインコ・文鳥の仲間も同様です。

昔はインコといえばセキセイインコ、文鳥といえば桜文鳥・白文鳥しか容易に飼えませんでした。

しかし、今はブリーダーさんの繁殖技術も上がり、インコ・文鳥共に頑張れば手が届く種類がたくさん増えました。

もちろん価格は一つの目安です。

動物を飼う際、それのみに気を取られるのは危険です。

ですが、10代のころから鳥のひなを育ててきた筆者から見れば、飼育している仲間の絶対数が増えることは非常に喜ばしいことです。

また、ブリーダーレベルで繁殖技術が上がり価格が安くなるということは、その種の絶滅の可能性が無くなるということも示唆します。

ただ後述しますが、動物を飼う際はどのような生き物でも必ずデメリットがあります。
良い部分ばかりという訳では決してないのです。

動物やペットを売る側の立場の人間は当たり前ですが良い点やメリットしかお客様に伝えません。

やはりそこに利益を求めるという構造があるからです。

そのためいざ飼い始めると「話が違う」といい遺棄してしまったり、保健所に持ち込むという最悪のケースにもつながっています。

本書はもちろんデメリットも紹介します。

良い点悪い点をしっかり読者の皆様ご自身で判断されて下さい。
安易に飼育を勧めるのは本書の目的とはしておりません。

「清濁併せ飲む」という表現は大げさかもしれませんが、生き物に理想のみ抱いていると飼い主さん・生き物、両方に取り不幸になります。

日々の世話で排泄など不衛生な部分を飼い主さんがまかなうことはもちろん、いざ病気になったりしたら動物は保険が使えません。

繰り返しますが、最近は保健所に無責任に持ち込まれる動物が犬猫ばかりではなく、インコ・オウム・ハムスター・デグーやチンチラなどのエキゾチックアニマル、そして果てにはペット用のミニブタやヤギなどもいるのが現状です。

そして、そのほとんどが「こんなはずじゃなかった」と飼育方法やその生態の無理解により遺棄されています。

少し大げさに書いてしまいましたが、ペットの話題を持ち出すライターが良いことのみを書くのは、非常に無責任なことと個人的に考えています。

実際少しの事前情報のすれ違いなんですよね。

最初に良い点や悪い点をしっかりっとお教えし、それをご理解頂ければ今回紹介するペットたちは非常に読者様方の生活を豊かで張りのあるものにしてくれるはずです。

今回スポットを当てるのは、手乗りインコ・文鳥です。

筆者は2020年の緊急事態宣言の際、マメルリハというインコと桜文鳥のひなを家族に迎え入れました。

どちらも目に入れても痛くないほど可愛く懐いてくれています。

もちろん良いことだらけではないんです。

そういった経験談も踏まえて今回は手乗りインコ・文鳥について解説していきます。

【こんな人にオススメ】
○小鳥を飼いたいけど知識がない
○インコや文鳥を飼いたいが、ちゃんと育てられるか不安
○小鳥の飼育のためにどんな設備や道具が必要なのかわからない
○ひなから育ってきたが、成長の目安がわからない
○ストレスがかからない育て方を知りたい

【目次】
はじめに
第１章 文鳥の基礎知識
■文鳥の種類
第２章 手乗り文鳥の飼育における重要なこと
■予算の段取りを明白に
■時間が取れるか
第３章 文鳥飼育で用意する器具と費用
■ひな
■アワ玉
■栄養剤
■ピペット
■ヒーター
■電子レンジ
■ひなの飼育箱
■成鳥用のケージ
第４章 ひなから成鳥への飼育
■餌の切り替え方
■成長（若鳥）の見分け方
第５章 手乗りインコの基礎知識
■セキセイインコ
■マメルリハ
■コザクラインコ、ボタンインコ
第６章 インコのひなの育て方
■給餌器の違い
■そのうの位置
■温度
第７章 ひなから若インコへ
■かじる習性
■ストレス
■飼い主のものを欲しがる
あとがき

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